ソリューション事業 R.Yさん 写真 海外
拠点
海外拠点 ベトナム(クエボ) 営業部課長
2016年入社

R.Yさん

若いうちから海外で活躍するフィールドがある

ベトナム工場営業部に所属し、日系OAメーカーからの受託で新規案件の受注や見積もり作成、新製品の立ち上げや量産品の管理を担当するR.Yさん。 ベトナム工場という海外に赴任することで生じる現地スタッフとのコミュニケーションやその仕事のやりがいについて語っていただきました。

理工学部卒から営業畑を歩み、ベトナムの工場へ赴任

大学では機械工学を専攻していたので、最初は技術職志望で天馬に応募しました。ものづくりに興味があったこと、そしてフィッツという、誰もが知っているロングセラー製品を手がけていることに魅力を感じたのです。無事に採用された配属前の面談で、工業製品を扱う部門の部長の人柄に惹かれました。とにかくその方と一緒に働きたいと思ったんです。それをきっかけに、私は営業畑を歩むことになります。その後はずっと、量産品の管理やOAメーカーから受注した新製品の立ち上げに携わってきました。理系出身ならではの技術に対する深い知識、技術者の気持ちに寄り添える点は、営業の仕事においても大きな強みになっています。

2021年3月からは、ベトナム・ハノイ郊外のクエボにある工場に勤務しています。ベトナムには、ホーチミンとノイバイにも工場があります。3つのうちでクエボの工場は一番規模が大きく、日系OAメーカーからの受託でプリンターや複写機のプラスチック部品を製造しています。

社員1900人のほとんどは現地の方で、日本人は10人ほど。私が所属する営業部は、新規案件の受注や見積もり作成、新製品の立ち上げや量産品の管理をしています。お客様からの要望を的確に工場に伝え、逆に工場の状況を把握し、お客様に適切に説明する。両者のつなぎ役が、営業部のミッションです。営業部のスタッフは15人。私以外はみんなベトナム人で、私は課長という立場でメンバーをまとめています。

一気に増えた部下とのコミュニケーションが仕事の要に

私は前々から、いずれは海外で仕事をしたいと思っていました。でも会社からベトナム赴任を打診された時は、正直少し躊躇してしまいました。結婚して、子供が産まれたばかりだったからです。でもせっかくのチャンスを無駄にしたくない。悩んだすえ、単身赴任でのベトナム赴任を決断しました。

ベトナムは、私にとって初めての海外訪問国でした。ベトナムの工場を最初に見たときは、規模の大きさに驚きましたね。ここで明日からベトナムの方々と働けるのかと思うと、胸が躍りました。ただ大変だったのが、赴任した2020年頃からコロナの感染拡大が広がったことです。同年5月には移動制限がかかりました。工場からハノイの自宅に帰ると、工場へは出勤できません。そこでしばらくは、工場で寝泊まりしていた時期があります。

ベトナムでの業務は、基本的には日本でやっていたことと変わりません。でも部下の数が圧倒的に増え、管理的な業務が増えました。裁量範囲も大きく広がりましたね。難しいのは、やはり現地社員とのコミュニケーションです。営業部にも工場にも、日本語が話せる人はいるので、仕事のやり取りは基本的には日本語です。とはいえ相手は外国人。こちらの意図が思うように伝わらなかったり、こちらが求めている答えがなかなか返ってこなかったり、といったことはよくあります。

そこで社員とのやり取りは、なるべく簡単な言葉を使い、明確に指示すること。なるべく図や資料を使うことを心がけています。またせめてあいさつだけはベトナム語でしようと、こちらから積極的に声がけしています。面白いことに、一緒に仕事をしていると、言葉は通じなくても何となく相手が考えていることがわかるようになるものです。最近では、部下の性格や考え方に合わせて、話し方や話す内容を変えることもできるようになってきました。

ベトナム人は真面目でよく働いてくれますね。でも日本人とは少し仕事観が異なります。ベトナム人にとって、一番大切なのは家族やプライベートです。仕事はあくまで、そのためにお金を稼ぐ手段です。プライベートより仕事を重視しがちな日本人としては、ギャップを感じることもありました。でもこちらの価値観を一方的に押し付けることにならないよう、仕事の指示をするときは相手の立場になり、丁寧な説明を心がけています。

思わぬ出来事も多く、大変なだけにやりがいも大きい海外勤務

新製品の立ち上げは、営業だけでなく技術、品質管理、生産管理、流通などあらゆる部門との協力が不可欠です。天馬はそのような各部門をまたいだ連携がよくとれています。各部門のみんなで力を合わせ、日程通りに高品質な製品を収めることができ、お客様から「やっぱり天馬さんにお願いして良かった」と言っていただけた瞬間は、何ごとにも変えられない喜びです。

天馬は中国やタイにも工場をもっていて、さまざまな日系メーカーの受託製造を行なっています。それらの工場で日々、蓄積されているノウハウや技術をグローバルに共有できることは、大きなアドバンテージです。今も仕事をしていてわからないことや問題があるときは、他国の工場の方に問い合わせ、教えてもらうことがよくあります。今後、グローバル工場間での連携を、さらに強めていくことが大事だと思います。

私の今の目標は、ベトナム工場を天馬グループの海外工場のなかで売上、利益ともにナンバーワンにすることです。そのためまだまだ当分はベトナムで頑張ります。ただその後については、家族のために日本に帰りたい気持ちもあります。でも仕事のことだけ考えれば、タイや中国の工場でも働いてみたいですね。国が変われば、ベトナムとは違った経験ができるからです。海外の仕事は思わぬ出来事も多く、日本より大変な面もあります。でもその分、大きなやりがいがあります。このような貴重な経験を与えてくれた天馬には、心から感謝しています。

若手にも海外で活躍するチャンスがあり、積極的に送り出してくれる。若いうちから海外で責任ある仕事をまかせてもらえる。それが天馬の良いところです。私が一緒に働きたいのは、どんな困難もポジティブにとらえ、前向きに解決策を探し、挑戦できる人です。そのような人にとって、天馬の海外工場は非常にやりがいがあり、大きく成長できるフィールドだと思います。

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