ソリューション事業 Y.Iさん 写真 海外
拠点
海外拠点 中国(深圳) 行政部担当部長
2016年入社

Y.Iさん

海外拠点の経営、職場環境をさらによいものに

中国・深圳工場行政部に所属し、財務、総務、人事を担う行政部の担当部長であるY.Iさん。 中国工場の財務会計をメインに、労働環境管理なども行う現地での業務について、そのやりがいをはじめ、海外文化に触れることで学んだことなどを幅広く語っていただきました。

安定した財務基盤に魅力を感じて入社後、海外拠点に出向

私は、大学で学んだ会計学を活かせる財務系の仕事を考えていました。
そんな折、大学訪問に来ていた天馬の採用担当者が「会計に強い人を求めている」という話をしてくださり、興味を抱きました。
そこで天馬について調べると、資金が潤沢で、財務基盤が非常に安定しているということを知りました。就職先に関して、財務状況を重視していたのですが、天馬は倒産の心配がなく、公務員に近い職場であると感じましたね。また、身近なハウスウェア事業を展開し、フィッツという非常に有名なブランドを持っていることも大きな強みだと感じました。
この会社なら、胸を張って「ここで働いている」と言える。そう考え、応募したんです。

入社後は、本社の財務経理部に配属され、希望だった会計の仕事に携わることが出来ました。
その後、経営企画部に異動し、予算管理や海外拠点の管理などの業務に携わり海外勤務で必要なことを学んだ後、海外赴任となりました。
あとから分かったのですが、会社側はもともと私を海外要因として育成するつもりだったようです。
私は海外勤務には抵抗はありませんでした。むしろ貴重な経験ができると思い大歓迎でしたね。

そして2018年8月に、天馬の100%子会社、天馬深圳(シンセン)に出向者として赴任しました。深圳工場では、100%受託で日系企業のプリンター部品、中国系企業のeスポーツ用機材、掃除ロボットに使う部品などを製造しています。天馬深圳の社員は1130人ほど。そのうち日本人は7人です。私はここで財務、総務、人事を担う行政部の担当部長を務めています。日本でいえば次長に近いポジションですね。

私のメインの仕事は、本社と関わる財務会計処理です。毎月の会計処理は現地社員が行っています。その現地の単体決算をグローバルな天馬グループアカウントポリシーに沿ったものに置き換え、連結させ、経営陣や本社に報告する際の資料を作成しています。このメイン業務に加え、給与の改定と食堂の管理にも携わっています。総務や人事の実務に関しては、私自身直接携わっていはいません。ただその都度報告を受けて、財務の観点からチェックし、アドバイスをしています。

言葉や文化の壁と格闘し、従業員が笑顔で働ける環境整備に奮闘

中国で仕事をしていて苦労するのは、やはり言葉の壁ですね。普段、いつも共に財務会計の仕事をしているメンバーは全員、中国人。日本語はできません。簡単なやりとりは中国語で行っていますが、難しい単語を使ったり、込み入った内容を伝えたりするときは、日本語のできるスタッフに通訳してもらいます。でも通訳を通しても、私の言いたいニュアンスが伝わらないことがあります。やはりコミュニケーションには一番苦労しますね。

文化や価値観の違いからくる衝突もたまにあります。例えば、日本と中国では法律も会計の仕組みもまったく異なります。始めのうちは、私が「国際会計基準や日本のやり方はこうなっている」と伝えると、「ここは中国だから」と反発されました。私自身、中国の法律にのっとった会計処理に慣れるのに時間がかかりました。

25歳で中国に赴任したため、周りのスタッフは30代、40代と年上ばかりだったんです。最初のうちは軽くみられ、問題を指摘しても「若造がなにを言っているんだ」と話を聞いてもらえないこともありました。ただ結果的に私の指摘が正しかったと理解してもらう機会を積み重ねることで、少しずつ私の意見に耳を傾けてくれるようになりました。

私の仕事は、基本的には裏方として会社の経営を支え、従業員のみなさんが幸せに働けるための環境整備です。数字として、直接的に成果が見えるものではありません。ただローカル社員から「食堂の料理がまずい」などと指摘され、自分なりに改善し、「おいしくなった」と笑顔で言ってもらえたときなどは、やはりうれしいですね。以前、労働組合と協議し、会社独自のバスケット、卓球、バトミントンのクラブチームを立ち上げたことがあります。そこでスポーツを楽しんでいる従業員の姿を見て、「クラブチームの活動が楽しい」と言っていただけたときなどは、頑張ってよかったと思います。

創業以来の堅実さを大切にしながら、グローバルな100年企業へ

中国暮らしも4年近くなり、最近ようやく慣れてきましたね。最初は中国語がほとんどできなかったので、買い物もままなりません。外出することが不安な時期もありました。また、コロナで深圳市がロックダウンされ、マンションの敷地から一歩も出られないこともありました。現在は、日常会話程度はできるようになって、規制も緩和されたため、中国での暮らしをそれなりに楽しんでいます。

天馬が私を深圳工場に赴任させたのは、若いうちから海外経験を積み、会社に大きく貢献する人材に育ってほしいとの思いからだと思います。その期待に応えるべく、中国ではたくさんの経験をし、さまざまなことを学んでいます。とくに中国の文化や社会、中国人のものの考え方に肌で触れられたことは、私の財産です。私は現在29歳ですが、天馬に入社したおかげで若くして貴重な経験を積めたと思っています。

天馬は、非常にまじめで堅実な会社です。創業者は、機械や備品などをとても大切にされ、手入れや清掃なども徹底されていた人物だったと聞いています。どんなに小さなことも、一つひとつ手を抜かず丁寧にやる。そのような姿勢は、今も天馬という会社の隅々まで行き渡っています。それが、現在の業績や財務数字に現れています。それこそが、75年間事業を継続できた最大の理由だと思うんです。今後も、微力ながら財務や海外事業の分野で貢献し、100年後もこの会社で働いていることができたら幸せですね。

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