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国内工場 滋賀工場 業務課長
1992年入社

T.Mさん

業務の効率化で、みんなが幸せに働ける会社へ

滋賀工場業務課課長として、新たな倉庫管理システム=WMS導入を担当するT.Mさん。 過去に行なった滋賀プロジェクトの経験を活かし、天馬の業務革新を図るWMS導入のプロジェクトリーダーとなったその経緯と会社への想いを語っていただきました。

新しい倉庫管理システムを導入し、業務の標準化に取り組む日々

私はもともと自動車整備士になりたくて、自動車学部がある短大に入学しました。でも在学中に方向転換し、卒業後は一般企業への就職を考えたんです。天馬は学校の就職案内コーナーでたまたま知りました。実家にあったフィッツを製造している会社だということで、親近感がわきましたね。当時、天馬は東証一部に上場したばかり。名前からして、「これからさらに飛躍しそうだ」と思ったんです。

入社後は30年以上、滋賀工場に勤務しています。最初は生産課で成形に携わり、品質保証課、業務課、外注購買係とさまざまな仕事を経験しました。外注購買係では、外注生産計画および納期管理など外部折衝が主となる業務を行なっていましたね。再び業務課に戻り、7年前から課長を務めさせていただいています。

滋賀工場には現在、190人弱の従業員がいます。自社のハウスウェア製品に加え、受託で車関係やプリンター、産業資材などを生産しています。業務課は、生産のための資材や原材料の支給、完成品の出荷や倉庫管理、物流を担う部門です。課員は34名。みんなで力を合わせ、物流コストの合理化、業務改善による生産性向上、顧客サービスの向上、次世代をみすえた人材育成、労働災害防止などを目標に掲げ、日々の仕事を行っています。

なかでも私は今、全国の工場にWMS(Warehouse Management System)という倉庫管理システムを導入するプロジェクトのリーダーを務めています。これまで工場の倉庫管理には、会社の基幹システムが使われていたんです。倉庫管理のための専用システムではないので、各工場独自にエクセルで管理するなど、俗人的な部分も多く、工場ごとに管理体制が異なるので、勤務する工場が変わると、新たに覚えなくてはならないことが多くなってしまっていました。そこで、そのような各工場の作業を標準化し、作業効率を上げることを一番の目的として、WMSを導入したのです。

WMSの導入にあたっては、各工場の管理業務を、統一した仕様にしなくてはなりません。当社の6つの工場ごとに、倉庫の大きさや運用体制も異なるなか、管理業務をいかに標準化するか。今、まさに頭を悩ませており、調整はとても困難です。ですがこれをやり遂げれば、将来的に天馬として大きなメリットとなるため、各工場の責任者と、導入後の運用ルールなども含めて議論する日々です。

苦労したものの、やりがいも大きかった倉庫棟の建て替えプロジェクト

私が今、WMSの導入プロジェクトを任されているのは、以前、滋賀における“倉庫建て替えプロジェクト”の担当を務めたことも影響していると思います。この時、業務を停めずに倉庫棟を建て替える必要があったので、外部倉庫を借り、出荷を委託しました。その際、ITシステム課にも協力いただき、プロジェクトのためのシステムをつくりました。これらの経験は、WMS導入プロジェクトでも役立っていますね。

もともと滋賀工場には、古い2階建ての倉庫棟があったんです。2階にはベルトコンベアーで製品を上げていたのですが、その製品を運ぶためのフォークリフトが走れる環境ではありませんでした。そのため、ローラーの上を従業員が手で押し、運んでいたのです。出荷する際には、再び従業員がベルトコンベアまで運び、1階に降ろさなくてはなりませんでした。そのため、多くの人手が必要で、まさに人海戦術に頼っていたんです。倉庫自体や設備も古く、改修が必要でした。増加する生産量に対応するため、倉庫のキャパを増床する必要もあったんです。

そこで、新しい倉庫棟では、パレット搬出入が可能になる垂直搬送機およびエレベーターを導入し、フォークリフトで1階と2階を行き来できるようにしました。私は主に物流の整流化をメインに考え、外部倉庫から出荷する仕組みを構築したのですが、どこの得意先にどこの倉庫から出すかといった調整、割り振りには時間を要しました。

苦心の末、新しい倉庫と第三工場が動き始めたときは、感慨深いものがありましたね。製品管理のための労力が大幅に減り、事務棟や食堂もきれいになったので、従業員からは大変喜ばれました。新しい職場環境となり、モチベーションもあがっているようです。この建て替えで物流動線が改善され、入出庫にかかる時間が減ったため、時間外賃金の支出は20%も削減できたんです。

最高の財産は、人生に影響を与えてくれた社内外の人の出会い

私は天馬に入り、やりがいある仕事に巡り合い、さまざまなことにチャレンジさせていただきました。大規模なプロジェクトは課題も多く、解決策がなかなか見つからず、つらい時期もありました。とくに業務課の仕事は、製造部門の方からは理解されにくいところもあります。ときには孤独を感じることもありましたね。でもそのような苦労を乗り越え、プロジェクトを達成し、多くの社員から喜ばれたときの達成感、喜びは非常に大きなものがあります。

私が天馬に入って一番、良かったと思うのは、多くの人との出会いがあったことですね。社内外、さまざまな方からご指導ご鞭撻いただき、今日の私がいます。生涯の友人となった方もたくさんいます。とくに外部の会社に委託製造してもらう外注購買係にいた時、外注先の社長さんの話を聞く機会が度々ありました。一国一城の主人として、従業員を守りながら、厳しい状況のなかで経営努力をされている方々の話は含蓄に富みます。私の人生観に大きな影響を与えてくれました。

天馬は気さくでユーモアある方が多く、コミュニケーションは非常に取りやすい会社だと思います。恵まれた人間関係のなかで、充実した仕事人生を送れると思います。この会社の未来に対し、「Happy Life with TENMA」のキャッチフレーズ通り、取引先や下請けを含め、関わる人みんながウィンウィンで幸せになれる。そんな会社であり続けほしいですね。私も、そのための努力をさらに続けてまいります。

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